横溝春雄(リリエンベルグ店主) プロフェッショナル 仕事の流儀

新百合ヶ丘駅から徒歩15分、住宅街の中にある

メルヘンチックな佇まいの建物。

30年以上愛され続けている洋菓子店

「ウィーン菓子工房 リリエンベルグ」です。

行列の絶えない、この店の店主、

洋菓子職人 横溝春雄さんを紹介します。

 

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横溝春雄さんのプロフィール

 

横溝春雄さんは、埼玉県出身。1948年生まれ。

 

実家がパン屋で、両親がパンやお菓子を

作る姿を見て育ちました。

自然と自分も食べ物を作る仕事に就きたいと

思うようになったといいます。

 

横溝春雄さんは、四人兄弟の三男です。

長男は実家のパン屋を継ぎ、次男はケーキ屋、

四男はパン屋をやっています。

 

両親の影響でしょうか。

四人兄弟、それぞれ店を持ち、食べ物を作る

仕事をしています。

 

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洋菓子職人への道

1966年、高校を卒業した横溝春雄さんは、

東京 神田の洋菓子店 エスワイルに就職しました。

5年間修業した後、ドイツに渡りました。

 

当初は フランスへ行く予定でしたが、

スイス・ドイツ語圏のビザしか取得できず、

ドイツに行くことになったといいます。

 

ジュネーブの「ホテル デ ベルグ」で働きながら、

修業先を探していたとき、

コックからウィーンの老舗洋菓子店「デメル」の

話を聞き、願書を提出しました。

結果は、日本人初の採用。

横溝春雄さんは、「デメル」で修業を始めます。

もともと、オーストリア ハンガリー帝国・王室御用達の

菓子を作っていた「デメル」。

 

高品質の材料を使った、ザッハトルテやシュトーレン

などのウィーンの素朴な菓子が有名です。

 

レシピはシンプルなものが多いようですが、

職人達の技術は、ウィーンの菓子店の中で、

最も洗練されていると評判です。

 

横溝春雄さんは、ウィーンの菓子は田舎っぽい

というイメージを持っていたそうです。

しかし、「デメル」で修業するうちに、ウィーンの菓子の

素朴さに魅力を感じるようになったといいます。

 

「リリエンベルグ」のザッハトルテも本場ウィーンの

レシピで作られています。

横溝春雄さんが日本人の口に合うように

仕上げたものです。

横溝春雄さんは、老舗洋菓子店「デメル」で

2年半修業しました。

帰国後、新宿の「中村屋グロリエッテ」のシェフに就任。

 

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横溝春雄さんのお店「リリエンベルグ」

「中村屋グロリエッテ」のシェフとして、

11年間務めた横溝春雄さん。

1988年、40歳を機に自分の店「リリエンベルグ」を

オープンさせました。

 

ドイツで習得した洋菓子作りの技術・配合を尊重し、

旬の食材を生かしたケーキや菓子は、

横溝春雄さんの手によって日本人の口にあうものになり、

多くのファンに親しまれています。

 

「ケーキは生き物だから、鮮度にこだわる」という

横溝春雄さん。

 

その信念のとおり、朝焼いたケーキをショーウィンドウに並べ、

その日のうちに販売しているそうです。

 

時間が経つと風味が変わってしまうので、

常に作りたてを提供することにこだわっています。

 

それも、ご自身の店だからできる事なのです。

 

2010年、かわさきマイスター 製菓技術士に認定され、

社団法人 日本洋菓子協会連合会常任理事も務める

横溝春雄さん。

 

70歳を過ぎた現在でも厨房に立ち、

後輩たちの育成にも力を入れています。

 

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「リリエンベルグ」のケーキ

「リリエンベルグ」のケーキは、すべて

当日焼き上げたもの。

素材もフレッシュなものにこだわって

作られています。

ロングセラーのザッハトルテのほか、

季節の素材を使ったケーキもあり、訪れる人を飽きさせません。

喫茶コーナーがあるのも、嬉しいですね。

ウィーン菓子工房 リリエンベルグ

【住所】神奈川県川崎市麻生区上麻生 4-18-17

【電話番号】044-966-7511

【営業時間】10:00~18:00

【定休日】火曜日 第1、第3、第5月曜日

【アクセス】小田急線「新百合ヶ丘駅」より15分

【ホームページ】http://www.lilienberg.jp/

 

※定休日以外の休業も時々あるそうなので、

ホームページで確認することをオススメします。