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火口のふたりが「ひどい」と言われる5つの理由とは?賛否が分かれるワケを徹底考察!

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映画『火口のふたり』を観た人の中には、「ひどい」「意味がわからない」「つまらなかった」といった感想を抱いた人も少なくありません。検索すると、ネガティブなキーワードが並んでいるのを見て驚いた方もいるのではないでしょうか?
実際、この作品は性描写の多さや静かな展開など、観る人を選ぶ要素が詰まっています。しかし一方で、「深い」「美しい」「忘れられない」という高評価も根強く存在します。

なぜこれほど評価が分かれるのでしょうか?
本記事では、『火口のふたり』が「ひどい」と言われる理由を整理しながら、そこに隠された魅力や意図についても解説していきます

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『火口のふたり』が「ひどい」と言われる5つの理由

  1. 性描写が多すぎるという声
  2. ストーリーに起伏がないと感じる理由
  3. キャラクターに感情移入できない
  4. 結末がモヤモヤする
  5. 映画のテーマが重すぎてわかりにくい

「ひどい」と言われる理由① 性描写が多すぎる

もっとも多い批判の声が「性描写が多すぎる」という意見です。
映画の中では、再会した二人が何度も体を重ねるシーンが描かれます。しかも、かなりリアルな演出で、それが「不快だった」「ポルノみたい」「必要あるの?」という感想につながることが多いようです。

特に、恋愛映画やヒューマンドラマを期待して観た人にとっては、この濃厚な描写がショックだったり、意味が分からなかったという声が目立ちます。もちろん、そこにリアリティや深さを感じる人もいますが、好みが大きく分かれるポイントです。

「ひどい」と言われる理由② ストーリーに起伏がない

次に多い意見は「ストーリーが単調」「何も起こらない」というものです。
映画全体を通して、大きな事件が起きたり、感情が爆発するような展開はほとんどありません。静かに、淡々と、二人の会話や行動が続いていきます。

この「動きのなさ」が「退屈」と感じる人には苦痛に思えるかもしれません。特にアクションや感動的な展開を期待していた人にとっては、「なんだったのこれ?」という気持ちになるのも無理はありません。

「ひどい」と言われる理由③ キャラクターに感情移入できない

本作の主人公たちは、あまり多くを語らず、自分の気持ちをはっきり表現しないタイプです。
そのため「何を考えてるのかわからない」「好き勝手に生きすぎて共感できない」という声も多く見られます。

例えば、ヒロインの直子は婚約者がいるのに元恋人と関係を持ち、しかも罪悪感があるようでない態度を取ります。この行動に「だらしない」「身勝手だ」と嫌悪感を持つ人もいるのです。

逆にいえば、人間の複雑な感情や、綺麗ごとでは語れない恋愛を描いているとも言えますが、やはりここも受け手によって大きく評価が分かれる部分です。

「ひどい」と言われる理由④ 結末がモヤモヤする

ラストシーンは賛否両論の最大のポイントかもしれません。
ネタバレは避けますが、二人の関係に一つの答えが出るようで、出ないような…。観た人の解釈にゆだねる終わり方です。

この「投げっぱなし」とも取れる終わり方に、「結局何が言いたかったの?」「説明不足では?」と感じた人も多いようです。一方で「この余韻がたまらない」と評価する声もあり、まさに好みが分かれるポイントでしょう。

「ひどい」と言われる理由⑤ 映画のテーマが重すぎる・わかりにくい

『火口のふたり』は、単なるラブストーリーや再会ものではなく、「死」や「生きる意味」「孤独」「性と愛の境界」など、非常に重く抽象的なテーマを扱っています。
映画の中では、登場人物がこれらのテーマについて明確に語ることはあまりありません。言葉にされない分、観る側が深く読み取る必要があり、そこが「難しい」「わかりにくい」と感じられる大きなポイントになります。

たとえば、直子の心の中にある「死を意識した生」、賢治が直子と再会することで揺れる「過去と現在の境界」、このような複雑な心理描写は、丁寧に読み取らないと見過ごしてしまいがちです。
その結果、「なんで二人はこういう行動を取るの?」「テーマがぼんやりしていて伝わらない」といった印象を持つ人も少なくありません。

ただし、このテーマの“重さ”や“曖昧さ”こそが、この映画の魅力とする声も多くあります。あえて明確に描かないことで、観る人それぞれが自分の感情や過去と照らし合わせる余地を持たせているとも言えます。

しかし、日常的な感情の起伏や、わかりやすい展開を求めている人にとっては、この抽象的なテーマ設定が「理解できない」「ひどい映画」と感じさせる原因になっているのです。

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火口の2人「ひどい」の中にも光る芸術性と魅力

一方で、映画としての美しさや独特の世界観を評価する人も多くいます。
特に、ロングショットで捉えた秋田の風景、静かな音の使い方、俳優二人の自然な演技には「すごい」「芸術的」といった称賛の声もあります。

この映画は、観る人に「考えさせる」ことを目的としている節があり、明確な答えや説明を避けています。だからこそ、「難解」「わかりにくい」と感じる人もいれば、「深い」「味わいがある」と感じる人もいるわけです。

つまり、『火口のふたり』が「ひどい」と言われるのは、決して作品がダメだからではなく、「観る人を選ぶ映画」だからなのです。

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『火口のふたり』ってどんな映画?

『火口のふたり』は2019年に公開された、日本映画の中でも特に「賛否が分かれる作品」として知られています。主演は柄本佑さんと瀧内公美さん。二人の元恋人が、友人の結婚式をきっかけに再会し、再び体の関係を持つ…という非常にシンプルな物語です。

物語はほぼ二人の会話と行動だけで進行し、ロケ地は秋田県ののどかな風景が中心。セリフも多くなく、静かに時間が流れていくタイプの映画です。原作は芥川賞作家・白石一文の小説で、「生と性」「孤独」「愛の形」などをテーマに描かれています。


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まとめ

『火口のふたり』が「ひどい」と感じられる理由には、性描写の多さ、物語の起伏のなさ、キャラクターへの共感しづらさ、そしてモヤモヤするラストなど、さまざまな要因があります。

ですが、それは裏を返せば、この映画が人間の内面や本音、複雑な感情を静かに丁寧に描いた作品であるという証でもあります。
好き嫌いが分かれる映画こそ、語りたくなる映画。もしあなたがまだこの作品を観ていないなら、自分の目で確かめてみる価値はあるかもしれません。

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